SnowKは たからばこを もっていた!

Twitter系のまとめで、こんなものがある。

 

会社帰りの電車の中で携帯ゲームで遊んでいた女子小学生と母親の会話。 娘「お母さん、聖水って何?」 母「おしっこ」(小声で) 娘「えー、じゃあいらない」

親子の会話はやっぱり無邪気。 - NAVER まとめ

 

 

少女の言う聖水とは、ゲーム内でモンスターが落とすアイテムである。

同時に一部の人の間では尿を表す隠語として用いられる。母親はそのことだと勘違いし、娘に「おしっこ」だと教えてしまう。

その二人の会話のズレに、この話のおかしみがあるのだが…。

 

ふと思った。

 

モンスターが落とす聖水って実は尿なんじゃね?

 

そもそもモンスターが聖なる水を落とす時点で、何かおかしい。

モンスターが聖性を帯びているとは思えない。むしろ一応悪なんじゃなかったっけ?(敵か?)そう考えると、だんだんモンスターが落としてるのは尿なんじゃなかろうかと言う疑いが深まってくる。

 

この仮説が正しいのか、自分なりに検証してみたくなった。

 

まず、聖水とはなんだろうか。Wikipediaから引用させていただく。

聖水(せいすい)とは、宗教的に普通の水とは異なり聖なるものとされ、儀式に用いられる水のこと。水は多くの宗教で「穢れを祓う」などの意味で用いられるが、これに普通の水ではなく聖水に相当する特別な水を使わなければならない宗教が多い。

聖水 - Wikipedia

次に、ゲーム(今回はドラゴンクエストに限定させていただく)における聖水の効果をご覧いただきたい。

基本的な効果は【トヘロス】と同じで、弱い敵の出現を封じる。
また大半の作品では、戦闘中に使うと敵に微量のダメージを与える事もできる。

【せいすい】 - ドラゴンクエスト大辞典を作ろうぜ!!第三版 Wiki*

二つの「聖水」の定義をご確認いただけただろうか。

これらの共通点として「近寄ることを防ぐ」効果があげられる。

 

しかし、宗教上の聖水には「穢れを」払うものである。したがって穢れ自体がそれを所有することは矛盾する。

つまりゲームに登場する聖水は、現実世界の宗教上のそれとは異なると考えてしかるべきなのだ。

 

で、あるならば。

ゲームの中の聖水は、何なのか。

そこで最初の仮説に基づき、ゲームの聖水=尿だったとする。

 

動物の尿の機能には以下のものがある。

 

動物が、自分のなわばりなどを示すためにしるしをつけること。臭腺から出る分泌物をつける、ふんや尿を残す、爪あとをつけるなどの方法をとる。

マーキング【marking】の意味 - 国語辞書 - goo辞書

 

 マーキングに尿を用いるのである。

尿を振りまいた部分は自分の縄張りであると示す。

 

ゲームの聖水の役割について再び戻ると、使用することで『弱い敵の出現を封じる』。これはつまり『聖水を振りまくことで、弱い敵は寄ってこなくなる』と言い換えることができる。

ぴったりではないか。

聖水を振りまく(主人公たちが自分に振りかけている?)ことで、弱い敵の出現が抑えられるのである。また、もう一つの『戦闘中に使うと敵に微量のダメージを与える』ことにも矛盾しない。

尿をかけられたら、誰だってダメージを負うだろう。それも戦闘中、傷を負った状態である。雑菌が混ざった尿など傷にかければ悪化必死、精神的にも打撃を負うだろう。

 

ゲームにおける聖水は、おしっこと断定して問題がなさそうである。

冒頭の母親の説明も、そして少女の選択も、誤りではなかったのだ。

 

ゲームの世界で街や村が襲われないのもそれで説明がつくのではないだろうか。

村の勇気ある者たちが、せっせと戦闘に繰り出すのである。

そして採取するモンスターの聖水。それを日々周りに撒いて、モンスターが近づかないようにしているのだ。でなければ、街や村の中だけ安全な理由が説明できない。

 

或いは。

ルイーダの酒場ではそういう商品を販売しているのではあるまいか。

 

ご存じのとおり、ルイーダの酒場では仲間を預かってもらえる。

どれほど長期間であろうと、宿代を1Gも徴収されず、大量の仲間をいつでも預かってくれる。

これは聖水の生成に一役買っているのではないだろうか。

 

つまり、酒場で水分を仲間に多量に摂取させ、聖水が発生するようにしているのである。

中には強いモンスターの聖水もあれば、弱いモンスターの聖水もあるだろう。なのに価格が一律であることから、複数の聖水をいい塩梅にブレンドし、一定のクオリティに保つマイスター的存在がいるのかもしれない。

そうやって生成された聖水を販売することで、ルイーダの酒場は無償で仲間を預かることが出来るのだ。

 

そう考えると、お別れになったモンスターは…果たして野に放たれるのか、それともルイーダの酒場奥深くには秘密の…おっと、これ以上は言えない。

人間の仲間はお別れできないのも、人権団体云々が動いているからかもしれない。

 

そういえば聖水には魔法の聖水や賢者の聖水、エルフの聖水などがあるが…。

あれらも考察するに値する、かもしれない。

 

主人公たちは、特にトルネコはせっせと戦うよりも、聖水や馬の糞を集めて販売する方が商売として正しいかもしれない。

 

 

 

 

 

自己紹介

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